一年間で出会った、個人的に良曲と思ったものをまとめてみました。いい曲たくさんでベスト10に絞れませんでした。はみ出まくってベスト20になりました。
今年も主観で好き勝手に偉そうに褒めちぎった、誰得な文章付き!
・千菅春香 / 愛の詩-words of love-
Rasmus Faber氏が楽曲作成に参画してる日本語歌モノ。ハウス譲りの四つ打ちグルーヴと、シーケンシャルなベースで組み立てられた延々聞けるグルーヴの上に、綺麗なコード展開と共に出てくる個性的でキャッチーなメロディが鳴り響く、個人的に超良曲と思う一曲です!そして、この早くて難しいメロディをジャストにかつ伸びやかに歌い上げる千菅春香さんの歌唱力がすごいです。
・藍井エイル / 月を追う真夜中
キャッチーなアニソンロックの王道を行くカッコいい曲!メロディ、コーラス、編曲、ミックス、かなり参考に聴き込んでます。それにしても、この中低域に絶妙な硬さとパンチ力を持つキックは一体どうやって作るんだ・・。
・中川翔子 / 空色デイズ
ふと、アニソン系歌もの作りたいなーって思って色々探して(いまさら)たどり着いた名曲。しょこたんの中庸な歌声がとてもいいと思う。あとイントロのシンプルかつインパクト大な、4小節の尺を堂々と駆け抜けるギターリフほんと好き。
・綴 / NAME
急で大きなメロディの起伏が印象的な良曲。切ないメロディと等身大な歌詞がマッチしまくっていて、とても惹きつけられます。この曲がきっかけで、この曲とあんまり関係ないかもですが、歌モノでも極端で大きなメロディの起伏があるのもまた良し、と自分の中で理解が進み、今更ながらボカロ曲の良さもあわせて理解できるようになりました。
・高橋洋子 / Final Call
私、エヴァンゲリオン見たことない人ですが、Spotifyでおすすめされてジャストヒットした一曲です。メロディとコード進行だけでもキャッチーで聴きやすい作曲になっているものを、流行りのテイストで大変ちょうど良い塩梅でアレンジされていて、とても聴きやすいと思います。
・高橋洋子 / Teardrops of hope
Final Callから辿って、さらに自分的にヒットした曲。ボーカル自体の説得力、そして目の前で歌っているかのような、繊細な声の録音が素晴らしいす!大音量で聴くと、目の前で歌っているかのような雰囲気が出て鳥肌立ちます。そしてエレキギターの壁や各パートの壮大なスケール観が表現されてるミックスがすごい。通しで聴くと、映画一本観たあとのような感動が残ります。
・Sasha / Wolks Vagon
出だしからキックとベースの音が綺麗すぎて、衝撃を受けてるうちにあっという間に終わった曲。重心の低さが心地よくて、かつ、耳障りの良いSEとリフで彩られて、何度聴いても飽きがこない。一時期は半日ずっと聴いてました。(本当)
・Samantha James,Eric Kupper / Rise – Eric Kupper Remix
サビのメロディがキャッチーで、ハウスのビートととても相性良い気がします。心地よく何度も聞けるメロディで、とても好きです!あと歌声も好き。聴いてると、超久々にハウスっぽい曲を作りたくなります。
・I Don’t Like Mondays. / Umbrella
全体的にディープでしっとりな雨の雰囲気が全面に漂いつつも、シンコペーションの効いたサビのメロディや80’sテイストを現代的に仕立てた音が綺麗に鳴っていて、作曲、編曲、ミックスを合わせた、バランス感覚/さじ加減が絶妙だと思いました。
・Arch Echo / Daybreak
ギターとピアノがガシガシ使われてるメロディックなフュージョンロック。私はこういうの大好物です。特に2:48から急に展開されるピアノが超みずみずしく響くところと、そこから後乗りしてくるシンセの流れが良すぎる。このピアノのみずみずしさは是非真似したい!リバーブとか含めて色々研究したい。
・テッセラクト / Legion
ポリリズム満載のDjent系個人的に大好きです。ライドシンバルが大変映える良曲!3:27からボーカルが、デスボイス/歌/ファルセットを自在に切り替えて使いこなすターンが来ます。ここの部分、凄すぎて何度聞いても鳥肌立ちます。
・STAYC / Poppy(Korean ver.)
K-POPも色々良い曲あると思うのですが、今年特にインパクトが残ったのがこの曲っす。サビのフレーズだけでなく、各所のメロディがキャッチーで個性的で、しかも起承転結感が良く散りばめられているので、コード進行はほぼ繰り返しだけど何度も聴きたくなる。ボーカルも上手くて華やかさがあって、さすがアイドルグループ。
・ケン・イシイ, Kamara / Quinten
頭つかわず本能だけで聞ける曲。1:30くらいから、フィルター開閉しながらフェードインしてやってくる、絡みつく裏打ちのフレーズが癖になり、一時期ずっと聴いてました。この曲はこのフレーズ(というか音色)だけで成立してると思う。フレーズとしては半小節の繰り返しなのに、音色変化とフィルター開閉で中毒性を持たせて延々聞けるようになってるの、まさにミニマルテクノ!この辺あんまり詳しくないけど、きっとそう!
・ケミカル・ブラザーズ / All Of A Sudden
こちらも頭空っぽで、本能で延々聞ける曲。適当に見える無骨さのさじ加減が絶妙に聞き飽きさせないようになっていると思います。ライブとかクラブで大音量で是非聴きたい。ただ、DTM環境で聴いていると、キックに意図的に乗ってると思われるややRCH寄りのクリックノイズみたいな音が、個人的にどうしても気になってしまう!iPhone内蔵スピーカや車で聴く分には全然気にならないんですけどね。
・Sasakure.UK / ファンタズマ
ボカロ曲を聴き漁ってたどり着いた一曲。まずメロディーが終始キャッチーで素敵。スラップベースもかっこよすぎ。尺の取り方のバランスとか、詞とか、曲の盛り上げての頂点の持ってきかたとか、とても勉強になります。
・東雲夏陽 / キリステゴメン
こちらもボカロ曲ディグりでたどり着いた、溢れんばかりのこだわりを感じる曲。音数の密度が高くて、オシャレコードてんこ盛りの情報過多なテイストは、好き嫌いが分かれそうだけど、この曲は一つ一つのメロディが好みで、僕は好きです。日本語のリズム感を活かしたサビのメロディも耳に残りました。
・r-906 / Catchy!?
こちらもボカロ曲テイストな曲を色々聴き漁ってたどり着いた一曲。先ほどのキリステゴメンとは対照的な、音数少なめの、グルーヴで持っていく系の印象。キックとスラップベースのリフがバッチリ作り上げられていて、中毒性があって、さらっと何度でも聞けてしまいます。メロもタイトル通りキャッチーで聴きやすい!
・Kohta Takahashi / RUSH
音感が分からなくなる一歩手前までギリギリに歪ませたエレキリフに、バッキバキのシンセでおしゃれコードのリフを突っ込んでくる、最高の一曲。全体的に音圧もかなりキツめに入っているけど、耳が痛くならないギリギリのラインでかっこよく鳴らしている音作りとミックスのさじ加減が絶妙。
・夢ノ結唱POPY / 世界中に響く耳鳴りの導火線に火をつけて
年末最後の最後にとんでもない曲が滑り込んできました。The Spellbound の中野さんが曲、小林さんが歌詞を、歌をsynthesizer Vが担当。超絶ジャストタイムで高速に畳み掛ける歌が映える作りの楽曲、歌詞が醸し出す、希望、絶望、キュート、エグさが同居した不思議な世界観、そのど真ん中を切り込む可愛さと力強さを持つボーカル。相性が最高すぎです。今年1番新鮮さのある曲でした。
・上原ひろみ, Sonicwonder / Polaris
全体的に漂うイノセントな世界観が好き。生演奏ならではの、しっとりから壮大なところまで変化する楽曲のダイナミクスが圧巻。3:37あたりからのピアノの静かな聴かせどころがグッときます。何度聞いても、フレーズの休符が引力を持っている感覚が味わえる!
そして、5:15からのベースソロ、超絶うますぎる。ベースが歌っているとはまさにこれだと思います。
昨年の記事はこちら→「2022印象に残った曲TOP10」